感想:世界はシステムで動く 多様性が生み出すもの

ドネラメドウズ 世界はシステムで動く を読了した。

著者はローマクラブ 成長の限界発行時の主要人物の一人。 僕がはじめて彼女の本を読んだのは、大学時代、COP10でプレゼンテーションをするに当たり大学の図書室で「持続可能性」をキーワードに本を漁っていた時だ。

その時読んだ本に書かれていたのは「スローダウンしよう」というメッセ―ジ。 資本主義社会は終わりのない拡大志向を持ち、毎年継続して成長する事が求められる。これによって副産物として発生する環境問題は、地球の自浄作用の働きを超えてしまっている。せめて速度を落とせば自浄作用が追い付き、システムが成立する・・

 

世界はシステムで動くのなかで、彼女は大企業を癌に例える。癌細胞は死なず、体内で永久に増え続け、体というシステムを破壊してしまうからだ。大企業は永久に成長し、全ての国で自社のサービスを提供する事を目指す。マクドナルドやコカコーラのように。

 

システム学の視点で資本主義を観察すると、どうやら危険な方向に向かっているようだ。とはいえ、これに変わる潮流は見つかっていないし、世間は不都合な真実にも慣れてしまい、本当に危機感を持つ事は少ない。でも、僕自身はドネラの主張を支持したいと思っている。

 

なぜなら、世界は多様性に富んでいて欲しいと思うからだ。

大学時代、地域活性化をしようと商店街を回ってフリーペーパーを出していた。八百屋、床屋、食堂など、用事を済ますだけなら全部まとめてイオンでも事足りるんだけど、そういう個人店に行くと体調悪い時に気にかけてくれたり、オマケで一品追加してくれたり、サービスだけじゃない温かさがあった。全部まとめて大企業にしてしまうと効率的でいいんだけど、それ以外のものは排除されてしまう怖さがある。

 

ちょっとデカい話になってしまったけど、ドネラ曰く、変化に対応する為にはシステムの復元力(レジリエンス)がある事が重要だそうだ。レジリエンスはシステムの多様性によってつくられ、ダメージで一要素が失われても他の要素が補う事ができるということ。

 

大企業に勤める身ではあるけれど、個人としては商店街のような多様性を維持できるような経営の仕方・生活スタイルを学んでいきたい。このテーマは、これからも継続して書きたいと思う。

 

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